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神秘の海の道  
潮干狩りの様子 済州島、巨済島に次いで韓国で3番目に大きい島である珍島には、年に一度神秘的な海割れが起こる。毎年四月中旬(陰暦二月末から三月初め)、コグン面フェドン里とウィシン面モド里の間には潮の干満の差によって海底と砂丘が水面に顔を出し幅 40m 、 2.8 qの海の道が出現する。この時期、珍島では龍登祭が開かれ、民謡大会などのさまざまな催し物が繰り広げられる。海の道を歩きながら魚や貝を捕る潮干狩りも貴重な体験である。

神秘の海辺の道と菜の花


1975年、駐韓フランス大使ピエール・ランディが珍島犬の研究のために珍島にやって来たのだが、海の道が開いている現場を目撃して「韓国版モーゼの奇跡だ」と感嘆し、フランス新聞に紹介したことで、珍島の海割れは世界的に知られるようになった。この珍島の海割れには次のような伝説が伝えられている。
 ソルラル
 神秘の海の道
 
 
 
 

回洞里まで海の道が続いたところ

 

 

桑ばあさん

西暦 1480 年頃、 ソンドンヂ という人が済州島へ島流しにされる途中で嵐に遭って漂流し、現在のフェドン村に住むようになった。その当時は虎の被害がひどくて、村は 「ホドン(虎動)村」 と呼ばれるほどだった。虎の被害は日増しにひどくなり、村で暮らすのが難しくなると、村人たちは筏に乗ってウィシン面のモドという島村へ避難した。
が、 桑ばあさん と呼ばれる老婆が一人だけ村に取り残されてしまった。 桑ばあさん は別れた家族に会いたいと毎日龍神様に祈りを捧げた。ある日、夢の中に龍神様が現れて「明日、虹を降りてくるので、それで海を渡るとよい」と告げられた。 次の日、モドの見える浜辺に出てお祈りをしていると、突然虹が現れ、ホドンとモドの岬の間にかかった。すると、モドから村人たちが桑ばあさんを探してチン(銅鑼)やケンガリ(鉦)を打ち鳴らしホドンへ渡ってきた。 桑ばあさん は「私のお祈りで海が開き、またこうしてみんなに会えた。もういつ死んでも思い残すことはない」と言うと、力尽きてその場で息を引き取ってしまった。これを見た村人たちは、 桑ばあさん の願いが龍神に通じたのだと、毎年ここで 龍登祭 を行うようになった。

それ以来、子どものいない人や愛の成就を願う人々がお祈りをすると、願いが叶えられるようになったという。